退職金の持ち運び
今は転職が当たり前の時代です。
転職前の企業から転職先の企業へと、退職金を持ち運べる「ポータビリティ」が時に問題となります。
多くの企業年金制度の中で一番ポータビリティに優れるのが確定拠出年金(DC)です。
現在国会提出中の法改正案によって、企業年金間のポータビリティが拡充となる予定です。
しかし、確定給付企業年金(DB)は、受け入れ側の規約によっては移換できないことが多いです。
※法改正は成立したものの時期・詳細未定
その点、確定拠出年金は多くの他の企業年金間での移換が可能です。
確定拠出年金に加入していた転職者は、応募企業に確定拠出年金が導入されていることが判れば、自分の資産を移せるため安心できます。
定年前でも、もらえば使ってしまう退職金
退職金は老後資産としての意味合いが大きいのですが、定年前に受け取ってしまうと、生活費などによる浪費の可能性があります。
従業員の将来のためにも、ポータビリティにも配慮した設計が求められるでしょう。