確定拠出年金の教育は「会社の義務」

確定拠出年金(DC)の継続教育は、会社の義務となっています。

しかし、その内容は投資に関する教育に限りません。
ライフプランに関する教育も含まれています。

これは一体どういうことなのでしょうか。

国民全体として、お金の知識をつける必要性がある

私たちは、今まで「お金に関する教育」を受ける機会がほとんどありませんでした。

小学校・中学校はもちろんのこと、高校・大学でも一定の専攻分野に進まなければ、お金に関する教育機会はなく、その後も自ら勉強などしていない人の方が多いのです。

そのような人が退職金をもらっても、お金の使い方をひどく間違えたり、投資をして大きく失敗してしまったら、「老後の安定」どころではありません。
最終的には生活保護などのセーフティネットのお世話となってしまい、その負担は国・国民に回ってきます。

そのようなことにならないためにも、「何にどれだけお金が要り、どのように準備し、使っていくか」というライフプラン教育が重要であり、確定拠出年金の教育内容にも入っているのです。

興味をもたない従業員たち

なお、「老後の話」というと定年直前になってから考える人が多く、特に若い人はほとんど興味をもちません。
まずは幅広い年代が興味をもつ内容で、ライフプラン教育を行った方が良いでしょう。