退職金(経営者向け)

確定拠出年金を定期預金で運用する人が多い理由

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DCでも「定期預金」は大人気?

確定拠出年金(DC)には、運用商品がいろいろあります。
定期預金、保険、投資信託・・・
中でも、一番多く選択されるのは、定期預金(元本確保型)です。

確定拠出年金資産全体のおよそ6割が、定期預金だと言われています。
定期預金は、そんなに優れた商品なのでしょうか。

定期預金を選ぶ理由は、次のようなことが考えられます。

1.商品を選択する手続きをしないで放置してたら勝手に全部定期預金になっていた
2.絶対元本割れしたくない

1については、きちんと本人に手続きしてもらうしかありません。
会社のほうで、従業員が最初の商品選択書類を提出したかどうかきちんとチェックしましょう。

2は、その人の考え方なので間違いではありません。
また、受け取り時期が近い人の場合、価格変動リスクを避ける策としてむしろ正解と言えるでしょう。

定期預金は、基本的に元本割れはありません。
(銀行が破綻してペイオフ対象額を超えれば別)

しかし、ほとんど増えません。たとえ、インフレになっても。
将来物価が2倍になろうと、わずかな金利がつくだけです。
インフレ(=お金の価値が下がる)のときは、額面上減らずとも「実質的に減って」しまいます。

これを本人が理解したうえで運用するのであれば良いと思います。

運用利回りの差は「退職金の格差」に

20歳で入社した2人の従業員が、定年まで40年、投資信託で運用した場合と、定期預金の場合を比較してみましょう。

期間:40年
掛金:月額1万円
利回り:投資信託1%/年、定期預金0.05%/年

上記条件で試算すると・・・

投資信託 5,898,915円
定期預金 4,848,220円

このような、100万円近い大きな差になってしまいます。

同期入社で、同時に定年退職した2人なのに、このような「格差」が生まれてしまうのです。

そして、額が少ないほうの従業員は、会社に文句を言うでしょう。
きっと揉めると思います。

このようなことにならないためにも、会社は導入時教育をしっかり行い、その後も定期的に継続教育(投資教育)を行う必要があるでしょう。

※本記事は一般的な内容であり、成果を確約するものではありません。
投資は本人の責任において行ってください。