「企業型」と「個人型」

確定拠出年金(DC)には、企業型と個人型があります。
企業型は、会社が退職金・企業年金制度として実施するものです。
一方、個人型は、その名のとおり「個人」で加入します。

主に、次のような役割があります。

(1)会社の退職金がない人が、自分で退職金をつくる
(2)会社退職後、老後までの退職金の受け皿

自営業や、会社に退職金がない人は、個人で確定拠出年金を始めて老後に備えることができます。

また、会社の確定拠出年金に加入していた人が退職し、個人の確定拠出年金に資産を引き継いで運用することができます。

いずれにしろ、個人型も企業型と同様に税制優遇があるため、自分で株・債券や預金で運用するよりも有利です。

個人型の加入者には制限がある

現在は、個人型は公務員や専業主婦は加入できないことになっています。(従来の残高の運用のみ可能、積み増し不可)しかし、加入できる人の範囲を拡大する方向で、法改正が議論されています。

今後はますます、個人型確定拠出年金に注目が集まるでしょう。

※ 2017年から公務員や専業主婦も個人型DCに加入できるように法改正されました。