年齢とリスクの関係

分散投資は、リスクを抑える投資法で、確定拠出年金(DC)の運用の基本です。

しかし、分散さえすれば良いというわけではありません。
年齢によって、リスクの取り方というものがあります。

つまり、若い時はリスクを比較的大きく、年齢が上がるにつれてリスクを小さく ということです。

例えば、株式と債券の割合を50%ずつと決め、20歳から60歳までこの割合を守ったとしましょう。

これでは、高年齢時のリスクが高くなってしまいます。

20歳時の資産が10万円、55歳時の資産が100万円だったとします。
株が10%下落したとすれば、資産が多い55歳時の方が、大きな損失を被ります。また、取り戻すための時間もわずかしかありません。

一方、20歳時に受けた損失は、最終的な資産額に比べれば軽微であり、取り戻す時間も十分にあります。

ですので、
20代:株90%
30代:株70%
40代:株40%
50代:株20%未満 (※割合はイメージです)
のように徐々にリスクを減らしていき、50代である程度の利回りをクリアーできていたら、元本確保型(預金・保険)に切り替えていき、年金資産を確保・ソフトランディングさせるのが無難ではないでしょうか。

投資手法に「絶対」はなく、無難な内容になってしまう「投資教育」

確定拠出年金では、導入時に従業員に対して投資教育が義務付けられていますが、教科書通りの教育ではイメージが伝わりにくいと思います。

投資教育の講師からしても、無難な話のほうがしやすいため、会社から要望しないと教科書通りの教育で終わってしまいます。
教育の際は実例などを交えて話してもらうと良いでしょう。

※考え方の一例であり、投資の成果を確約するものではありません。
運用は本人の責任において行ってください。