基準がなければなにも判断できない

確定拠出年金は、従業員が運用した結果が退職金の額となります。
しかし、どれくらい儲けを出せば良いのか、目標が必要です。
これが「想定利回り(または基準利回り)」というものです。

「想定利回りと同じくらい儲けを出せば、モデル退職金に到達しますよ」ということになります。

モデル退職金:400万円(勤続38年)
想定利回り :1.5%/年
掛金月額  :6,500円

上記のようなモデルであれば、従業員は年利1.5%を目指して運用してください、ということになります。
想定利回りよりも良い結果が出れば、モデル退職金を上回ります。
現状運用がうまくいっているのかいないのか、という判断基準にもなります。

利回りの設定

この想定利回りはどのように決められたのでしょうか?

・・・実際は、モデル退職金と掛金月額からはじき出されたものです。
通常であれば、掛金月額と想定利回りがあって、その結果モデル退職金が算出されるのですが、そうではないということです。

つじつま合わせのように算出される想定利回りですが、従業員にとっては大事な「目標」となります。
10%のように到底達成できないような目標や、0.1%のように実質運用しなくても良いと思える数値はふさわしくないでしょう。

従業員が運用しやすく、かつ現実的な数値になるように設定することをおすすめします。