「企業年金の専門家」という希少性
DCプランナーという資格があります。
DCとはもちろん確定拠出年金(Defined Contribution Plan)のことです。
しかし、確定拠出年金に限らず、退職金・企業年金全般をカバーする資格で、「企業年金総合プランナー」とも言います。
試験分野は4つあり、
・公的年金と企業年金
・確定拠出年金
・投資
・ライフプラン
についての知識が問われます。
1級〜3級がありますが、2級をとらないと1級は受けられません。
1級の合格率は毎年変わり、40%くらいのときもあれば、10%未満のこともあります。平均20%前後でしょうか。
金融機関の企業年金担当の方はよく1級を取得していると思います。
私は、メーカー人事部勤務時代に1級を取得しました。
それで、金融機関の人に張り合って、名刺に載せていました(笑)。
確定拠出年金の導入関係書類に、「なぜその金融機関を選んだか」という項目があり「DCプランナーの人数が十分である」という記述を見ることがよくあります。
企業のDC担当者がこの資格をとることは少ないでしょうが、確定拠出年金の実務を行ううえで、有効な資格だと思います。
関係者以外にとってはマイナー資格だが、将来性は?
将来は厚生年金基金の財政悪化・解散問題で、制度移行が多くなると思われます。
制度間の資産移換やポータビリティについては、DCプランナーが得意とする分野です。
今後はDCプランナーの名前を聞くことが多くなるかもしれませんね。