年金はいつからもらえるか?

退職金は老後資産の役割を果たします。

定年まで働いて、退職金をもらう。
その後年金がもらえるまでの間の収入を補い、また、年金だけでは暮らしていけないので足りない部分を補填する役割を、退職金は担います。

日本の年金受給開始年齢は65歳です。
(国民年金は65歳、厚生年金は60→65歳に段階的に引上げ中)

しかし、少子高齢化によって、年金財政は悪化しています。
財政改善のためには、
・保険料を上げる
・給付を下げる
このどちらかになります。

そして、これ以上保険料は上げられないので、給付を下げる方針となっています。

給付を下げるというのは、年金額を下げるだけではありません。
年金がもらえる年齢を遅くすることも含まれます。

年金がもらえるのがどんどん先になる先進国

現在は、日本の年金制度では65歳から年金がもらえます。
しかし、これがもっと遅くなる可能性もゼロではありません。
というのは、世界では、日本よりも年金受給開始年齢が遅い国があるからです。

アメリカ:66歳→67歳に引上げ中
ドイツ:65歳→67歳に引上げ中
イギリス:65歳→68歳に引上げ予定
オーストラリア:65歳→67歳に引上げ予定

その他先進国も、65歳〜68歳から年金がもらえる場合が多くなっています。

更に、これを70歳にまで遅らせる方針の国もあります。

このような中で、日本も将来ずっと65歳から年金がもらえる保証はありません。

退職金を老後資産の一部とみなすのであれば、年金の動向には注意しておく必要があります。

そして、将来いつかは退職金制度を見直さなくてはならない時期が来るということを認識しておいたほうが良いでしょう。