確定拠出年金(DC)には、マッチング拠出という制度があります。
通常であれば、退職金を積み立てるのは会社です。
これに従業員が自分のお金を給与天引きで「上乗せ」できるのが、マッチング拠出です。
(労使で相談して導入を決める必要があります)
所得控除の大きな効果「税金がうく」
マッチング拠出の1番のメリットは、税制優遇です。
従業員が出した自分のお金は全額「小規模企業共済等掛金控除」という所得控除となります。
所得控除=その金額分の所得が無かった扱いになる
つまり、社会保険料と同じ扱いになります。
具体的に考えてみましょう。
例えば、ある従業員がマッチング拠出で1年間10万円出したとします。
所得税率10%・住民税率10%とした場合、その年は2万円の税金が浮くことになります。※概算です
自力で貯めるよりも圧倒的に有利な「マッチング拠出」
マッチング拠出として従業員が出したお金は、確定拠出年金の中で運用され、退職金として受け取ることになります。
このお金は、老後資金の意味合いが強いですよね。
誰にでも老後はやってきます。
どうせ老後資金を貯めなければならないなら、税制優遇の受けられる「確定拠出年金」を利用したほうが断然お得です。
他にもメリット・デメリットがありますが、よく検討したうえで、このマッチング拠出を無理なく活用しましょう。