税法上は「退職により一時に受ける給与」。
そうではなくて、ここでは「どんな性質のものか」を考えてみましょう。
退職金は、「長い間企業で働いてくれた人に対する支払い」と言えますよね。
退職金の性格
退職金には、次の3つの性格があります。
①功労褒賞説②賃金の後払い説③生活保障説
この意味合いを順番に見ていきましょう。
①功労褒賞説
企業への功労に対する報酬を退職金とする考え方。
②賃金の後払い説
本来は在職中に支払うはずだった賃金の一部分を、後から退職金として支払う考え方。
③生活保障説
退職後の生活保障のために退職金を支払うという考え方。
どの説も、企業に対する一定期間の働きに報いるものです。
しかし、何をもって功労とするのか、どれくらい報いるのか、といった考え方については導入企業によって様々です。
勤続年数だけでなく、成果を取り入れる場合もあります。
会社経営と退職金
退職金制度も労働条件のひとつです。
この人手不足の時代において、いかに魅力的な制度にしていくかが経営戦略上の重要なポイントとなるのではないでしょうか。