DCプランナーの資格ってどう?

「企業年金の専門家」という希少性 DCプランナーという資格があります。 DCとはもちろん確定拠出年金(Defined Contribution Plan)のことです。 しかし、確定拠出年金に限らず、退職金・企業年金全般をカバーする資格で、「企業年金総合プランナー」とも言います。 試験分野は4つあり、 ・公的年金と企業年金 ・確定拠出年金 ・投資 ・ライフプラン についての知識が問われます。 1級〜3級がありますが、2級をとらないと1級は受けられません。...

選択制確定拠出年金とは?

通常の確定拠出年金(DC)とは異なる、「選択制確定拠出年金」なるものがあります。 これは、前払い退職金制度と確定拠出年金制度を組み合わせたものです。 その名のとおり「選択」がポイント 選択制確定拠出年金では、会社が退職金原資を出し、そのお金を「給与でもらう」か「確定拠出年金に回す」かを従業員が選択するのです。 給与としてもらえば、税金や社会保険料の対象となるため、退職金としてもらうよりも手取りが減ってしまいます。 また、老後資産が不足することになり、従業員が自分で準備しなければならなくなります。...

商品配分変更とスイッチングは別物ですよ!

商品配分変更・スイッチングとは 確定拠出年金(DC)の運用は、「商品配分変更」と「スイッチング」によって行います。 「商品配分変更」は、毎月出す掛金でどの商品をどんな割合で買うか、この’割合’を変更することを言います。 一方、「スイッチング」は、今まで購入した商品を売却し、その代金で別の商品を購入することです。 この2つは別物であると、従業員に理解してもらう必要があります。 株を全部売ったはずなのに数カ月後にまた株が発生?...

確定拠出年金は一時金・年金のどちらで受け取る方が得か?

ポイントは「税金」 確定拠出年金(DC)の受け取り方法には、一時金と年金の2種類があります。 どちらで受け取る方が得なのでしょうか。 実際には、9割以上の人が「一時金」で受け取ると言われています。 一時金のメリットとしては、退職所得扱いとなり、勤続年数(=掛金拠出年数)に応じて非課税枠があるからです。 勤続20年までは1年あたり40万円、勤続20年を超えると1年あたり70万円が非課税です。 例えば勤続30年なら、1,500万円までなら税金がかかりません。...

マッチング拠出の活かし方とは?(高年代編)

確定拠出年金(DC)のマッチング拠出の活かし方について、今回は高年代向けの考え方をお伝えします。 高年代では単年の税制優遇効果が大きい マッチング拠出の最大のメリットは税制優遇です。 50歳代にもなると、所得の増加により、所得税率も20%以上の人が多くなってきます。 住民税率10%と合わせて、合計30%以上の所得控除が受けられるでしょう。 しかし、受け取り(60歳)までの時間が少ししかありません。 税制優遇を数年間しか受けられないのです。 さらに、あまりハイリスクな運用も難しくなります。...

マッチング拠出の活かし方とは?(若年者編)

確定拠出年金(DC)のマッチング拠出制度は、年代によってその活かし方が変わってきます。 今回は、若年層がマッチング拠出を効果的に使うための考え方をお伝えします。 単年での税制優遇効果は低め マッチング拠出には「税制優遇」という大きなメリットがあります。 しかし、20〜30代といった若年層は、そもそも所得が少なく、所得税率は5〜10%程度の人が多いと思います。 「所得控除」の効果は、比較的少ないと言わざるを得ません。 若年者にとって「時間」が最大の武器 それでは、若年層は何に注目すべきでしょうか。 それは、時間です。...