確定拠出年金が60歳までもらえない「意味」

もらったら使ってしまうのが「お金」というもの 確定拠出年金(DC)は、中途退職した場合であっても、60歳になるまでは受け取れません。※1 ※2 60歳になるまでは、個人または転職先で運用を続けることになります。 いったいこれはどういうことなのでしょうか。 つまり、確定拠出「年金」とあるように、これは老後のためのお金なのです。 定年まで勤めた人でも、転職した人でも、老後はやってきます。 違う目的に使ってしまったら、困るのは本人です。 老後資産として使い道が「確定」...

確定拠出年金でデイトレができるか?

DCの売買は1日1回 確定拠出年金(DC)では、デイトレのような運用はできません。 商品を売り、その代金で別の商品を買う「スイッチング」には時間がかかるからです。 また、投資信託の価格(基準価額)は、1日に1回だけ決まるため、同じ商品について1日に何度も売買を繰り返して儲けることはできません。 スイッチングをすると、次のような流れになります。 (商品A→商品Bにスイッチングする場合) まず、商品Aが売却されます。 そして3日程で現金化されます。 その現金で、次の商品Bを購入する注文がされます。...

確定拠出年金は転職者の受け入れに有効?

会社で確定拠出年金に加入することは従業員にとっての利益 確定拠出年金(DC)に加入していた人が会社を退職しても、60歳になるまでは受け取れません。 退職後は、「個人型」の確定拠出年金の手続きをして、60歳まで運用を続けていくことになります。 しかし、再就職した会社に確定拠出年金制度があれば、その「会社の確定拠出年金」に個人型の資産を移すことができます。 これは、本人にとっては有難い話です。 なぜなら、個人型確定拠出年金には、「手数料」というコストを払わねばならないからです。...

簡単な資産配分のしかたとは?

確定拠出年金(DC)を導入し、セミナー等で加入時教育を行っても、投資になじみのない従業員は、自分の資産配分を決められないことがあります。 「わからないので会社で決めてください」なんて人もいます。 これでは困りますので、多少大雑把にはなりますが、簡単な資産配分方法を使って決めてもらいましょう。 かんたん資産配分法 ①まず、国内株式・国内債券・外国株式・外国債券の割合を決めます。 合計100%になるようにします。 割合は、加入時教育の資料にあるようなチェックシートを使っても良いですし、自由に決めてもらってかまいません。...

年齢によっては分散投資しないほうが良い?

年齢とリスクの関係 分散投資は、リスクを抑える投資法で、確定拠出年金(DC)の運用の基本です。 しかし、分散さえすれば良いというわけではありません。 年齢によって、リスクの取り方というものがあります。 つまり、若い時はリスクを比較的大きく、年齢が上がるにつれてリスクを小さく ということです。 例えば、株式と債券の割合を50%ずつと決め、20歳から60歳までこの割合を守ったとしましょう。 これでは、高年齢時のリスクが高くなってしまいます。 20歳時の資産が10万円、55歳時の資産が100万円だったとします。...