年齢によっては分散投資しないほうが良い?

年齢とリスクの関係 分散投資は、リスクを抑える投資法で、確定拠出年金(DC)の運用の基本です。 しかし、分散さえすれば良いというわけではありません。 年齢によって、リスクの取り方というものがあります。 つまり、若い時はリスクを比較的大きく、年齢が上がるにつれてリスクを小さく ということです。 例えば、株式と債券の割合を50%ずつと決め、20歳から60歳までこの割合を守ったとしましょう。 これでは、高年齢時のリスクが高くなってしまいます。 20歳時の資産が10万円、55歳時の資産が100万円だったとします。...

従業員が自分の運用状況を確認するには?

いま一体いくらあるの? 確定拠出年金(DC)の運用では定期的な残高チェックが有効です。 今、運用は順調なのか。商品配分(バランス)は問題ないか。 どの商品で利益が出て、どの商品で損失が出ているのか。 これはある程度、自動的に促される仕組みになっています。 年に1回、残高通知が送られてくるからです。 (運営管理機関によっては年2回) しかし、この残高通知は、データ確定から作成・発送までタイムラグがあるため、現時点の残高を正確に表しているわけではありません。 ウェブサイトでリアルタイムの残高確認が可能...

従業員に確定拠出年金の「運用」ができるか?

確定拠出年金を導入し、投資教育を行ったとして、株も買ったことのない従業員が運用なんてできるのでしょうか。 確定拠出年金は「投資の入門編」 確定拠出年金における「長期分散投資」であれば、投資に詳しくない従業員でも運用が可能です。 確定拠出年金は、数十年かけて老後の資産を運用する「長期投資」です。 また、毎月定額の掛金を投入する「時間分散投資」であり、リスク低減の必要性から複数商品に「分散投資」するのが基本です。 その商品自体も複数株の組み合わせで構成され低リスクとなっており、個別の株を売買するような運用とは異なります。...

確定拠出年金の想定利回りとは?

基準がなければなにも判断できない 確定拠出年金は、従業員が運用した結果が退職金の額となります。 しかし、どれくらい儲けを出せば良いのか、目標が必要です。 これが「想定利回り(または基準利回り)」というものです。 「想定利回りと同じくらい儲けを出せば、モデル退職金に到達しますよ」ということになります。 モデル退職金:400万円(勤続38年) 想定利回り :1.5%/年 掛金月額  :6,500円 上記のようなモデルであれば、従業員は年利1.5%を目指して運用してください、ということになります。...

確定拠出年金とポータビリティ

退職金の持ち運び 今は転職が当たり前の時代です。 転職前の企業から転職先の企業へと、退職金を持ち運べる「ポータビリティ」が時に問題となります。 多くの企業年金制度の中で一番ポータビリティに優れるのが確定拠出年金(DC)です。 現在国会提出中の法改正案によって、企業年金間のポータビリティが拡充となる予定です。 しかし、確定給付企業年金(DB)は、受け入れ側の規約によっては移換できないことが多いです。 ※法改正は成立したものの時期・詳細未定 その点、確定拠出年金は多くの他の企業年金間での移換が可能です。...

確定拠出年金とは?

従業員の運用次第で退職金が増減する 確定拠出年金とは、退職金・企業年金の一種で、日本版401Kと呼ばれたり、DC(Defined Contribution plan)とも言います。 運用次第で受取額が変わるという特徴があります。この「運用」は、従業員自身が行います。 会社が毎月決まった掛金を出して、従業員はそのお金を使って株式・債券等を売買し、60歳まで運用を続けていきます。 そしてもらうときにいくらあるか=退職金、ということになります。 運用に成功して資産が増えても、失敗して減っても、それは従業員の責任となります。...